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生活の質と幸福度は比例しない話

もしも年収が倍になったら、あなたはどうしますか?
その収入が今後も安定しそうな場合、多くの方は生活レベルの向上に努めるのではないでしょうか。

自炊の手間を惜しんで外食するようになったり、今より広くて綺麗な部屋に引っ越したり。
他にも、ちょっと良さそうな商品を見かけたら、すぐに購入するようになるかもしません。
もちろん、自分で稼いだお金をどう使おうと個人の自由です。

しかし、一度上げた生活レベルを元の水準に戻すのは非常に難しいという事実をきちんと認識しておかなければ、後悔先に立たずな結果になってしまう可能性があります。

例えば、郊外に住んでいた人が都心の高級マンションに転居したとします。
お金があるうちは特に気にならない出費かもしれませんが、両親の病気や自分の怪我などの不測の事態が起こった際、その支払いは大きな負担になります。

何かの事情で半年間働けない状況になったとして、月20万のマンションに住んでいれば合計で120万円を貯蓄から捻出しなくてはなりません。
これは大変だと元の住居に戻ろうとすると、今度は引っ越し代や部屋の片付け、役所への申請など、やらなくてはいけないことが一気に増えることに。

さらに面倒なのは同居人がいる場合で、広い部屋に慣れた人には普通の部屋でも狭く感じてしまうもの。
説得には骨が折れますし、部屋の大きさに合わせて購入したテレビや冷蔵庫などの家電も買い替える必要があります。

そもそも、広い家に住むこと=幸せではありません。
お金をかけて贅沢をしなくても、人は十分に幸せになることができます。

まったくお金がなくても幸せになれる、とは言いませんが、生きていくのに必要なだけの衣食住が整っていれば、苦労して稼いだお金を消費するまでもありません。
ワンルームのマンションでも生活に苦労することはありませんし、歌を歌うのにわざわざカラオケに行く必要もありません。

もちろん、お金を払って楽しみを買うという選択肢もありますが、少なくとも毎月固定で発生する出費を増やすことは余程のこだわりがなければ避けましょう。
家賃が5万円上がれば、それだけ他の趣味に費やせるお金も継続的に減ってしまうからです。

固定費を上げる行為は、息をしているだけで発生する費用を自分から増やすことと同義です。
一時の感情で大金を失い、進退窮まってしまう可能性もあります。

一度上げた生活レベルを元に戻すのは困難ですから、選択は慎重に行いましょう。
生活の質と幸福度は比例しません。

今の収入と生活水準のままでも、幸せになる方法はきっと見つかるはずです。

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