失敗は成功の母

「あのとき、〇〇と言っていたら」
「もっと早くに〜〜していれば」

失敗した経験を振り返って、後からあれこれ思い悩んでしまうことってありますよね。

たった1つの判断ミス。
コンマ1秒の遅れ。
あの一瞬で間違えなければ、そう悔やんだ経験は誰にでもあるはず。

しかし、失敗した経験の中の一瞬だけを書き換えることも、成功した部分だけを寄せ集めることも、当然不可能です。
私たちにできるのは、成功するまで諦めることなく、ひたすらに挑戦し続けることだけなのです。

例えば、合コンで出会った2人の異性を想像してみてください。
1人は顔も体つきもあなた好みだが、話し方が一々鼻につき、考え方も合わない。
もう1人は性格がよくて話も弾むが、あなたが好きなタイプの容姿ではない。

できることなら、2人の外見と人柄を組み合わせた理想の異性と付き合いたいと考えるでしょうが、もちろんそう都合よくはいきません。
過去の失敗について、あれこれと“たられば”を繰り広げてしまうのも、これと同じことです。

現在を生きる私たちに、“もしも”はありません。
仮に過去を改変できたとして、失敗を経験しなかったあなたは「失敗をなかったことにしたい」と願ったあなたとは別人です。

過去改変の結果、過去から見て未来にあたる、現在への影響については様々な説が提唱されていますが、場合によっては失敗を経験したあなたは存在ごと抹消されてしまうかもしれません。
少なくとも、タイムマシンがいまだ発明されていない現代では、IFを考えるだけ時間の無駄です。

あなたの中の失敗の経験を消し去ったり、書き換えたりすることはできません。
だからこそ、失敗を悔やむ気持ちがあるのであれば、それは後悔ではなく反省として表す必要があります。

あの日の自分は、なぜうまく行動できなかったのか。
その原因を分析して未来に備えながら、成功するまで何度でも挑み続けること。

不屈の意思だけが、失敗した経験を明日への糧として活かしてくれるのです。