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自分に死んでほしくないと思うことは、自分にだけはできない

あなたは何のために生きていますか?
人生の目的や意味について、考えてみたことはあるでしょうか。

思うに、人は自分のためだけに生きることはできません。
なぜなら、自分に死んでほしくないと思うことは、自分にだけはできないからです。

出世や金銭といった利己的な目的を達成するためにがんばるのも良いですが、それはどちらかと言えば目標に類するもの。
目標というチェックポイントを達成した先で、果たされる目的を見据えて努力していれば、何が起こっても柔軟に諦めることなく挑み続けることができます。

トラックに轢かれそうになったり、高所から足を滑らせて転落しそうになったり。
命の危険を感じたとき、きっとほとんどの人は「死にたくない」と思うことでしょう。

それは、人間に備わった生存本能の叫びです。

しかし、死ぬような辛い目に遭ったときに、生存本能は役に立ちません。
「がんばっても何の良いことがあるんだ?」「自分なんて生まれてこなければ、こんなに苦しい思いをしなくて済んだのに」
そういった思考を否定して私たちの存在を肯定してくれるのは、いつだって他者の声です。

生きることにどうしようもなく疲れたとき、家族に渡す1億円のために死ぬことはできても、自分が受け取る1億円のために生きることはできません。
前者には家族を助けるという目的がある一方、後者には1億円という手段しかないからです。

そして、1億円を手にする都合の良い機会が与えられなかったとしても、前者は別の手段を探して家族を助けようとするでしょう。

生まれながらに四苦八苦を運命づけられた人間がそれでも生きたいと願うためには、何かを為したいという強い理由が必要です。
自分ががんばることで救われる人がいる、死んだら悲しむ人がいる……何でも構いません。

達成するための目標ではなく、守るべき目的・他者・想いを大事にしましょう。

そうすれば、どれだけ追い詰められても諦めることなく、最後まで足掻き続ける精神力が得られます。
常に目的を胸に抱いて邁進するからこそ、人生の終着点を自分自身の満足いく形で飾ることができるのです。
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