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普通、健康維持に重要なのことは、栄養バランスの取れた食生活、運動、睡眠といったことが一番に思い浮かぶのではないでしょうか。しかし、健康にとって脳をどう使っているかが重要だとしたら驚きますよね。
最近では、認知症は生活習慣病だと言われているように、認知症になりにくい生活習慣があるようです。それは、誠実・寛容・自立心の3つです。確かに、仕事を引退しやることが無くなり、人から必要とされなくなるとボケやすくなります。
昔の日本人は、農業大国でしたから、人と人とのコミュニケーショができていないと成立しない生活をしていました。そのため、現代人よりも自立心があり、ボケる暇がなかったのです。孔子も「心を寛容にせよ」と言っているように、そこから互いに信頼しなければ、誠実なコミュニケーションは生まれません。
民族的にも真面目で誠実な日本人は、災害が多い国に住んでいます。そのことでも、災害から立ち上がるために脳をフル稼働させ、互いに助け合ってきました。また、災害が起きても規律を守り、整然と行動する姿は日本人の精神をよく表しています。自然災害においては、まずは何をしたらいいか知恵を出し合い助け合わなければ、健康を維持することはできません。
江戸時代の識字率は、当時の世界と比較すると断トツで、それは身分に関係なく寺子屋で読み書きとそろばんを習っていたそうです。こうして脳を使うことで、子々孫々まで繁栄し病気を予防し健康を維持していきたのです。
近頃の日本では、海外の様式を取り入れて日本の精神文化が疎かになりがちです。特に、欧米の食文化は日本人の健康を害していると言っても過言ではありません。日本の食文化や、禅の精神は世界でも注目されています。禅の精神は、アップルの創業者スティーブ・ジョブズが学生時代から取り入れていたことでも知られています。シンプルなアップル製品にも禅の精神の影響があるとされています。
経営に関しても日本人は、お客様第一に考えて行動します。例えば、大丸百貨店では「先義後利」という言葉を大事にしています。これは、書いてある通り義を重んじることで、利益は後からついてくるという教えです。
お客様のご要望に応えられる仕事をするために、一生懸命脳を使うことで、精神が鍛えられ喜びを感じることができたら最高だと思いませんか。体と脳は使わないと錆びついてしまい、健康も害してしまうと考えたら、何歳になっても仕事をして世のため人のために頑張りたいですね。
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