弱さを見せることで得られるメリット

誰でも得意なことがあれば、苦手なこともある。こんなふうに聞いたこともあると思います。いわゆる、「この世に完璧な人などいない」という言葉です。しかしながら、自分の苦手な部分や弱点を人に見せることに抵抗がある方も多いでしょう。弱い自分やできない自分を知られてしまうと、見下されたり嫌われてしまったりするのではないかと、不安になる方も多いようです。

しかし、自分のマイナス部分をあらかじめ見せることには、実は多くのメリットがあります。

一つは、相手がこちらの苦手部分を知ることができるので、検討する際に配慮しやすくなります。相手が人間的に成熟した人であれば、こういった対応をしてくれるはずです。

もう一つは、親しみをもたれやすいことです。先にご紹介しているように、誰でも苦手なことの一つや二つはあるものです。しかし、なかなかそれをオープンにできない人がいるのも事実です。こちらが先にオープンにすることで、相手も自分だけではないと安心できます。

リラックスして対応できるといったメリットもあります。先に弱点を伝えることで、不必要に自分を良く見せようとしたり弱みを隠そうとしたりする必要がないので楽です。毎日緊張しながら生きるのと、緊張せずに暮すのでは大きな違いがあずです。きっと、楽に生きられることでしょう。

ただし、注意することもあります。相手の苦手なことや弱点を受け入れることも必要です。また、得意なことやできることは、最大限頑張ることも大切です。弱点をカバーできるくらい努めることができれば、誰も何も言ってこないでしょう。

何でもできるように、一回は頑張ってみるのも良いかもしれません。しかし、それでも自分には難しいと思うなら、そこは諦めて得意分野を圧倒的に伸ばす努力をするほうが、結果的に良い結果になります。

デコボコの人のほうが、魅力的に感じられるという人も少なくありません。むしろ、苦手部分を苦手であると伝えることで、謙虚な人であるといったイメージを与えることもできます。