三日坊主OK！楽しみながら努力しよう

「何をやっても三日坊主になってしまう」
テレビで見かけたダイエット法や新しい趣味が続けられない。

1ヶ月ももてばいい方で、多くの場合は1週間が経過した頃に「あ、そういえばやってない」と思い出す。
継続は力なり、なんて言われるまでもないけれど、自分には継続すら無理なんだと悩んでいる方へ。
続けられないのは、あなたに根性がないからでも、そういう人間だからでもありません。

それでは、なぜ三日坊主でやめてしまうのか。
確かに人によって得意不得意はありますが、多くの場合、原因はマッチングの失敗にあります。

少なくとも、それを続けた先の未来で得られるメリットを得るために「やろう」と決意した物事に関しては、大半の人が挫折します。
なぜなら、その物事自体は目的ではなく手段に過ぎないからです。

人は未来より差し迫る現在を重視するようにできているため、1年後のスレンダーボディよりも今日食べる大好物の方を優先してしまうのは自然なこと。
大切なのは、目的のための手段ですら楽しめる、そういう努力を選択することです。

例えば、テレビで見かけた糖質制限ダイエットがうまくいかない人であっても、毎朝30分のランニングなら続けられる可能性があります。
この2つのダイエット法ならランニングの方が難易度が高いのに、食事制限もできない人が運動を継続できるはずがないと思われるでしょう。

しかし、試しに1度ランニングに挑戦してみると、体を動かして汗を流す楽しみに気がつくかもしれません。
早朝の新鮮な空気に、眩い木漏れ日を浴びながら走るという行為。
それ自体を楽しむことができれば、がんばる必要すらなく元々の目的であったダイエットを達成できます。

そもそも、あなたはすでに会社に出勤するという習慣を継続できています。
あるいは学校に通って勉学に励むという習慣かもしれませんが、毎日の生活に何一つ習慣と呼べるものがない人の方が珍しいのです。

会社や学校は「やらないと不利益になる」から続けている習慣ですが、一方で何の役に立つわけでもないのについやってしまう趣味や癖に心当たりはないでしょうか。
継続の真髄は、無意識にあります。

わざわざやろうと意識しなくても、体が勝手に動いていた。
そのレベルまで物事を習慣化するからこそ、継続は力になるのだと私は思います。
どうしても三日坊主になってしまうなら、その努力はあなたの肌に合わなかっただけ。

ある目的を達成するための手段は1つではありません。
楽しみながら継続できる、自分に適したやり方が見つかるまでチャレンジをやめないこと。

必要なことは、それだけです。