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分からないから怖いまま

もし今、目の前に何日もエサにありついていない猛獣がいたら、ほとんどの方が恐怖心を抱くことでしょう。少しでも油断すれば、食べられてしまう可能性が高いからです。このように、明らかに恐ろしいことが迫っていると人は震えあがります。

しかし、どこまでも人を怖がらせるものがもう一つあります。それは、「分からない」ことです。

始めて足を運んだ場所は、分からないことだらけです。同じように、初対面の人に対して不安を感じたり、学校や職場の人間関係を心配したりする人も少なくありません。今まで出会ったことがないタイプの人がいると、危害を加えられるのではないかと緊張するからです。

つまり、人は100パーセント恐ろしいものに遭遇した時と、自分の理解を越えたものに出会った時に恐怖を感じるということです。別の言い方をすれば、「読めないもの、読めない人」が怖いのです。

分からないことを分からないままにしていると、どんどん恐怖や不安が大きくなってします。残念なのは、本当は怖いものでも緊張すべきことでもないのに、妄想が膨れ上がりムダに疲弊してしまうことです。

よくよく考えてみたら、何も恐れる必要などなかった。後からこんな風に気づいた経験がある方もいるのではないでしょうか。

分からないことに出会い、恐怖を感じた時は、ぜひ自分が何について怖がっているのか、不安に感じているのか書いてみてください。事柄と感情を分けて記載するのがコツです。そして、本当にそれが真実なのか考えてみることをおすすめします。おそらく、その多くがただの想像や妄想であることに気づくことでしょう。あるいは、そこまで恐ろしいことではないと分かります。

自分の心に向き合えば、どうでも良いことと本当に対策が必要なことが見えてくるでしょう。後は、本当に対策が必要なことだけ注目して方法を考えれば良いのです。

分からないことに遭遇した際に、自分で自分を守ろうとしてこういった思考になることがあります。しかし、守ろうとするあまり、不要な恐怖に乗っ取られてしまうこともあります。不安な気持ちが出てきたら、一度書いてみてそれが事実かどうかじっくりと考えてみてはいかがでしょうか。

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