自分が分からない

こんな時、何を言ったら良いのか分かるけれど、何が言いたいのか分からない。こんな時、どんな行動をすべきか分かるけれど、どんな行動がしたいのか分からない。日々、やるべきことが多すぎて、気が付けば自分がどんな人間であるのか分からなくなっているという方は多いかもしれません。常識を理解し、礼儀作法もしっかり身についているけれど、自分が何を好み何に感動する人間なのか分らず、自分を見失っている人もいます。

確かに、自分が分からなくても、それほど困ることなく暮らすことはできるかもしれません。しかし、腹の底から湧き出るような歓喜を知ることはできません。誰かの価値観をそのまま受け入れ、それが幸せの条件であると認識して生きれば、どこまでいっても誰かの人生を歩んでいるような感覚になってしまいます。どこか虚無感が漂う感覚。なぜか達成感がない毎日。

仮に失敗を繰り返したとしても、やはり自分の人生を選んだほうが満足度は上がります。勇気も覚悟も必要になりますが、自分を理解して自分の人生を始めたいなら一歩踏み出してみませんか？

何が好きで何が嫌いなのか分からない方や、何をしたいのか分からない方は、まずは嫌なことをできるだけ止めてみるのがおすすめです。日常生活や仕事上どうしてもしなければならないこと以外は、丁寧に考えながら嫌なことは避けたり工夫して他の方法を取り入れたりしながらやってみましょう。繰り返すうちに、自分が好きなものや大切にしたいこと、挑戦したいことが見えてくるはずです。

これから結婚相手を探したい方も、あらかじめ自分が大切にしたいことや嫌なことがはっきり分かっていれば、より自分に合った人を見つることができます。経済的なゆとりや安定した職業に付いている人が良いと思っていたけれど、本当に大切なポイントは他にあった……

こんなこともあるかもしれません。優しさよりも、信頼。安定よりも挑戦。見た目よりも中身の深さ。本当は、大切にしたいことだった。自分を知るメリットは、少なくないように思います。