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手さぐりの人生

福岡引越センターが共感しましたので、本の内容をご紹介させていただきます。


目の見えない人は、なかなかケガをしない。

むしろ目の見える人のほうが、石につまずいたり、ものに突き当たったりしてよくケガをする。

なまじっか目が見えるために、油断をするのである。

乱暴になるのである。

 

目の見えない人は手さぐりで歩む。

一歩一歩が慎重である。

謙虚である。

そして一足歩むために全神経を集中する。

これほど真剣な歩み方は、目の見える人にはちょっとあるまい。

 

人生で思わぬケガをしたくなければ、そして世の中でつまずきたくなければ、この歩み方を見習うがいい。

一寸先は闇の世の中」といいながら、おたがいにずいぶん乱暴な歩み方をしているのではなかろうか。

 

いくつになってもわからないのが人生というものである。

世の中というものである。

それなら手さぐりで歩むほか道はあるまい。

わからない人生を、わかったようなつもりで歩むことほど危険なことはない。

わからない世の中を、みんなに教えられ、みんなに手を引かれつつ、一歩一歩踏みしめて行くことである。

謙虚に、そして真剣に。

おたがいに人生を手さぐりのつもりで歩んでゆきたいものである。

 

松下幸之助(『道をひらく』の著書)

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